
「ホンダレジェンド 誰が買う」と検索してたどり着いたあなたは、おそらくこの車の存在感や立ち位置に疑問を感じているのではないでしょうか。ホンダのフラッグシップセダンとして登場したレジェンドは、なぜ売れないのか、そしてなぜ「人気ない」と言われてしまうのか。この記事では、そんな疑問に対して多角的な視点から答えていきます。
中古市場での需要と価格帯をチェックしつつ、「レジェンドは実はすごい性能?」という評価の真偽にも触れます。さらに、ボディがでかいのは果たしてメリットなのか、維持費が高いって本当なのか、といった現実的な疑問にも具体的に解説。
デザイン面についても「ダサい?かっこいい?」という意見の分かれ方や、「デザインがひどいと言われる理由」について詳しく分析し、レジェンドの見た目に対する評価の実態を明らかにします。
また、4代目レジェンドの特徴や歴代モデルの進化と変遷、販売台数の推移といった歴史的な視点からも、この車の立ち位置を浮き彫りにします。さらに、廃止・生産終了の背景、そして気になる「新型の最新情報はあるのか?」という今後の展望まで網羅。
「ホンダレジェンド 誰が買うのか」という問いに対し、本記事は豊富な情報と客観的なデータをもとに、納得のいく答えを導き出します。購入を検討している人も、単に興味があるだけの人も、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
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ホンダレジェンドが売れない理由と市場での立ち位置
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レジェンドの性能や装備の実力と評価
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中古車としての需要と価格の傾向
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デザインや維持費に対する賛否両論
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歴代モデルの特徴と今後の展望
※この記事は「ホンダレジェンド 誰が買う」と検索して情報を求めている方に向けて、客観的なデータと多角的な視点からレジェンドという車の特徴を解説しています。内容には筆者独自の分析や市場傾向の整理が含まれており、特定の車種やメーカーを誹謗中傷する意図は一切ありません。中古価格や維持費、性能情報などは時期や地域、個体によって異なる可能性がありますので、実際の購入を検討する際は最新の情報を販売店やメーカー公式サイトで確認してください。また、本記事は体験談ではなく、第三者的立場での調査・分析に基づいた解説です。購入判断はご自身のニーズや価値観に照らして慎重に行ってください。
ホンダレジェンドは誰が買うのか徹底検証

- ホンダレジェンドはなぜ売れない?
- 人気ないと言われる理由とは
- 中古市場での需要と価格帯
- レジェンドは実はすごい性能?
- ボディがでかいのはメリットか?
- ダサい?かっこいい?評価が分かれるデザイン
- 維持費が高いって本当?
- 最高速のスペックをチェック
ホンダレジェンドはなぜ売れない?
ホンダレジェンドが売れない理由には、複数の要素が絡み合っています。まず第一に、「価格」と「ブランドイメージ」のギャップが大きいことが挙げられます。レジェンドはホンダのフラッグシップセダンとして、高級車市場をターゲットにしていましたが、日本国内で高額な車両を選ぶ層は、レクサスやドイツのプレミアムブランド(メルセデス・BMW・アウディ)に目が向きがちです。「高い車を買うならホンダではなくレクサスやベンツ」という消費者心理が根強く、高価格帯で勝負するにはブランド力が不足していたと言えるでしょう。
次に、セダンというボディタイプ自体の人気が低下していることも見逃せません。近年はSUVやミニバンの人気が高まっており、特にファミリー層やアウトドア志向のユーザーにはセダンの需要が減少傾向にあります。ホンダレジェンドは全長が5メートル近い大型セダンであるため、街乗りや狭い駐車スペースには不向きで、使い勝手の面でも一般ユーザーには敬遠されがちでした。
さらに、販売戦略やマーケティングにも課題がありました。ホンダはレジェンドを「アキュラ」として北米市場に展開する際には一定の成功を収めましたが、日本市場ではその高級志向を十分に伝えきれず、特別感やステータス性を打ち出すのに失敗しました。ディーラー側の販売姿勢にも差があり、レジェンドを積極的に売り込む体制が整っていなかったとの指摘もあります。
最後に、ライバル車種との性能・装備の差も影響しています。たとえば、同価格帯の輸入車と比較すると、レジェンドは技術的には優れていたものの、インテリアの質感やデザイン、ブランドの格として劣ると見なされやすく、選択肢から外される要因になっていました。
こうした理由が重なり合い、ホンダレジェンドは「売れない車」として認識されてしまったのです。決して品質や性能が劣っているわけではないのに売れなかったことは、高級車市場におけるブランド力とユーザー心理の複雑さを物語っています。
人気ないと言われる理由とは
ホンダレジェンドが「人気ない」と言われる背景には、複数の要素が存在しています。まず注目すべきなのは、レジェンドの立ち位置です。ホンダというブランドは、日本国内では「実用性」「信頼性」「コストパフォーマンス」のイメージが強く、あまり高級車を求めるユーザー層と結びつきにくい傾向があります。そのため、同じ価格帯であれば、多くの消費者がレクサスやメルセデス・ベンツ、BMWといった“いかにも高級”なブランドを選びやすいのです。
また、レジェンドのデザインも議論を呼ぶポイントです。近年のモデルはシャープで洗練された印象を持っていますが、過去の世代では「どこか地味」「特徴がない」と感じられていた時期があり、視覚的なインパクトに欠けていたのも事実です。特に外車と比較された際、レジェンドのデザインには高級感が足りないと見なされがちでした。
さらに、セダン人気の低迷という大きな市場トレンドも影響しています。現在の日本ではSUVやコンパクトカーに注目が集まっており、レジェンドのような大型セダンはニーズから外れてしまっているのです。大きすぎるボディは都市部の駐車環境に不向きであり、運転のしやすさや取り回しに課題を感じるユーザーも少なくありません。
このように、ブランドイメージ、デザインの印象、市場トレンドの変化などが複雑に絡み合い、ホンダレジェンドは「人気がない」と言われる結果になっています。ただし、それは万人向けではないという意味であり、逆に言えばレジェンドならではの魅力を理解できる人にとっては、非常に価値のある一台とも言えるのです。
中古市場での需要と価格帯
ホンダレジェンドは新車販売では苦戦を強いられた一方で、中古市場では一定の需要があります。特に注目されているのが「性能のわりに価格が安い」という点です。過去のモデルでも高性能なエンジンや先進的な安全装備が搭載されており、それが中古になって手頃な価格で購入できることが魅力となっています。
一般的に、レジェンドの中古車は年式や走行距離にもよりますが、100万円前後で良質な車両が見つかることが多く、場合によっては50万円以下で購入できる個体もあります。フル装備で4WD、V6エンジン、高級感のある内装を持つ車がその価格帯で手に入るというのは、コストパフォーマンス重視の中古車ユーザーにとって非常に魅力的です。
また、ホンダの車は耐久性が高く、10万km以上走行していても故障が少ないという信頼も、中古市場での安心材料になっています。一方で、維持費の高さや燃費性能に不安を感じて購入をためらう人もいるため、万人向けではないのが実情です。
中古市場では特に、4代目以降のレジェンドが注目されています。ハイブリッド化やSH-AWD(四輪駆動システム)の搭載により、走行性能と安全性が向上しているため、走りにこだわりを持つユーザーやクルマ好きの間で人気がじわじわと上がっています。
つまり、新車では手が届かなかった層や、価格以上の走行性能・装備を求める層にとって、中古のホンダレジェンドは「賢い選択肢」として一定の評価を受けているのです。
レジェンドは実はすごい性能?
ホンダレジェンドは「売れない」「人気がない」と言われがちですが、実際には性能面で非常に優れたモデルです。特に最新世代のレジェンドに搭載されたSH-AWD(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)と呼ばれる四輪駆動システムは、高級車の中でもトップクラスの制御技術とされており、コーナリング時の安定性や加速性能において他を圧倒するポテンシャルを持っています。
加えて、ハイブリッドシステムも搭載されており、モーターアシストによる滑らかな加速と、エンジンとの連携による効率的な走行性能が実現されています。静粛性にも優れ、高速道路を長距離走行しても疲れにくいのが特徴です。
項目 | 詳細 |
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エンジン | 3.5リッター V6エンジン+ハイブリッド |
システム最高出力 | 約382馬力(エンジン+モーター) |
駆動方式 | SH-AWD(四輪駆動システム) |
トランスミッション | 7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション) |
燃費(WLTCモード) | 約16.4km/L |
最高速度 | リミッター作動時:180km/h |
加速性能 | 0-100km/h 約6秒台 |
車両重量 | 約1,980kg〜2,000kg |
ボディサイズ | 全長約4,995mm × 全幅1,890mm × 全高1,480mm |
乗車定員 | 5名 |
安全性能も抜かりはありません。ホンダセンシングによる自動ブレーキや車線維持支援など、先進的な運転支援システムが標準装備されており、安全性を重視する層にも強くアピールできます。また、内装にもこだわりがあり、本革シートやウッドパネルなど、高級車にふさわしい質感が与えられています。
しかし、その高性能が一般ユーザーにあまり伝わっていない点が課題です。見た目やブランド名だけで判断されがちな市場の中で、レジェンドの技術力や走行性能は評価されにくい状況にあります。こうした背景から「すごい車なのに売れない」というギャップが生まれているのです。
このように、ホンダレジェンドは実際には多くの面で非常に高い性能を持っており、特に運転を重視するユーザーや、安全性・快適性を求める人にとっては非常に満足度の高い選択肢だと言えるでしょう。
ボディがでかいのはメリットか?
ホンダレジェンドの大きなボディサイズは、賛否が分かれる特徴のひとつですが、見方を変えれば確かなメリットもあります。まず、車内空間のゆとりは特筆すべきポイントです。特に後部座席の足元空間や頭上スペースには余裕があり、長距離移動でも同乗者が快適に過ごせる仕様になっています。高級セダンらしい「乗せる側の快適さ」にも配慮されており、タクシー用途や法人車両としての需要も一定あります。
また、大きなボディは直進安定性にも寄与します。高速道路を長距離で走る際、小型車に比べてふらつきが少なく、走行中の揺れも軽減されるため、運転者にとっては安心感が大きいです。特にホンダレジェンドは静粛性にも優れており、大柄なボディとの相性がよく、高速移動時の快適性が際立ちます。
荷物の積載性も魅力のひとつです。トランクルームは広く、ゴルフバッグやスーツケースといった大きな荷物を複数積み込むことが可能で、旅行や出張にも対応できます。ファミリー用途としてはもちろん、仕事で車を活用する層にも適した設計です。
一方で、都市部では「でかすぎる」と感じられることもあります。狭い路地での取り回しや、立体駐車場への出入りでは、全長約5メートルというサイズがデメリットになることも否めません。駐車スペースの制限や、日常の使い勝手を重視する人にはネガティブに映る部分です。
このように、レジェンドの大柄なボディは、使う人のライフスタイルによってメリットにもデメリットにもなり得ます。日々の細かい移動よりも、広さ・快適さ・安定性といった「長距離向け」の要素を重視するユーザーにとっては、大きな強みと言えるでしょう。
ダサい?かっこいい?評価が分かれるデザイン
ホンダレジェンドのデザインは、人によって印象が大きく分かれるポイントです。「ダサい」と評されることもあれば、「渋くてかっこいい」と好意的に受け取られる場合もあり、その評価は極端とも言えます。
デザインが評価されにくい理由の一つに、「主張の少なさ」が挙げられます。輸入高級車やレクサスのような、ひと目で高級車だと分かるような押し出しの強さがレジェンドには少なく、シンプルで落ち着いた雰囲気を持っています。この控えめなスタイルは、一部の人には「高級感がない」「特徴が薄い」と映るため、「ダサい」という印象につながることがあります。
一方で、このような抑えたデザインを「上品」「落ち着いていて大人っぽい」と評価する層も存在します。特にビジネスユースや、派手さより品格を重視するユーザーからは支持される傾向があります。また、近年のモデルではLEDライトやグリルデザインの洗練化が進み、より現代的でシャープな印象になっています。
評価が分かれるもう一つの要因は、他車との差別化が難しいことです。レジェンドはあくまで「ホンダ車の一部」であるため、周囲から見ればアコードやインスパイアと大きく変わらない印象を持たれがちです。実際にはサイズ感やディテール、装備は明らかに上級であるにも関わらず、見た目だけではその違いが伝わりにくいという課題があります。
とはいえ、デザインに関する評価はあくまで主観的なものであり、時代によっても評価軸が変わります。ホンダレジェンドは、華美さを避けて実用性や品格を重視する人にとっては、十分魅力的なスタイルを備えているモデルと言えるでしょう。
維持費が高いって本当?
ホンダレジェンドに関してよく話題に上がるのが「維持費の高さ」です。高級セダンというカテゴリーに属する以上、一般的なコンパクトカーや軽自動車と比べてコストがかかるのは事実です。ただし、具体的にどの部分に費用がかかるのかを知ることで、その印象はやや変わってくるかもしれません。
まず、維持費で大きなウエイトを占めるのが自動車税と重量税です。レジェンドは3.5LクラスのV6エンジンを搭載しているため、自動車税は年間でおよそ58,000円(都道府県により変動)と高額です。また、車両重量も重くなるため重量税も比例して高くなります。こうした固定費だけでも、軽自動車や1.5Lクラスの車とは明らかに差が出てきます。
項目 | 詳細 |
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自動車税(年額) | 約58,000円(3.5Lクラス) |
重量税(2年ごと) | 約32,800円(車重約2,000kg) |
自賠責保険(24ヶ月) | 約20,010円(乗用車・継続車検時) |
任意保険料(年額) | 約80,000円〜120,000円(条件により変動) |
ガソリン代 | ハイオク指定、実燃費約9〜12km/L |
タイヤ交換費用 | 約10万〜15万円(4本・高性能タイヤ) |
オイル交換 | 5,000〜8,000円(1回あたり、年1〜2回目安) |
車検費用(2年ごと) | 約100,000円〜150,000円(整備内容により変動) |
バッテリー交換 | 約20,000円〜40,000円(アイドリングストップ対応) |
その他消耗品 | ブレーキパッド・ワイパーなどで年数千〜数万円 |
この表はあくまで目安であり、地域や使用状況、保険条件などによって実際の費用は変動します。
燃費も維持費に影響する要素の一つです。ハイブリッドモデルとはいえ、車重が重く排気量も大きいため、実燃費は街乗りでリッター8〜10km、高速道路でリッター12km前後が一般的です。レギュラーではなくハイオク指定という点も、日々のガソリン代に直結する負担になります。
そして、消耗品の交換にも注目する必要があります。例えば、タイヤは大径・高性能タイヤが必要となるため、1本あたりの価格も2万円以上になることが多く、4本交換するだけで軽く10万円を超えるケースもあります。さらに、ブレーキパッドやエンジンオイル、バッテリーなどもすべて高出力エンジンに合わせた仕様が必要となるため、維持するには相応の出費がかかります。
加えて、ホンダレジェンドには先進的な電子制御システムや四輪駆動技術が搭載されており、万が一トラブルが起きた際には修理費用も高額になりがちです。ディーラーでの整備が前提になるケースが多く、部品代や技術料も他車より高めになります。
とはいえ、このクラスの高級車を所有するというのは、ある程度の維持費を前提としたカーライフです。費用に見合う快適性や走行性能、安全装備が備わっており、維持費を「コスト」ではなく「価値」と捉えられるかどうかがポイントになってきます。
最高速のスペックをチェック
ホンダレジェンドは、日本国内で販売される高級セダンの中でも、静かで上質な走りに重きを置いたモデルですが、実は動力性能においても非常に優秀なスペックを持っています。特に最新のハイブリッドモデルでは、エンジンと電動モーターの組み合わせによる力強い加速が特徴的です。
搭載されているエンジンは3.5リッターV6ユニットで、モーターとのハイブリッドシステムを組み合わせることで、システム全体としてはおよそ380馬力以上の出力を発揮します。これは国産セダンの中でも上位クラスに位置する数値で、2トン近い車重をものともしない加速力を生み出します。
最高速度については、電子的なリミッターによって180km/hに制限されていることが一般的です。これは日本国内の道路事情に配慮したものであり、実際にはそれ以上のスピードに到達できる性能を持っています。例えば、北米市場で販売されているアキュラRLX(レジェンドの兄弟車)は、リミッターなしで200km/h以上を記録するスペックを備えており、エンジン性能の余力があることが伺えます。
高速道路での合流や追い越しなど、日常的なシーンでもその性能は発揮されます。アクセルを軽く踏み込むだけで余裕のある加速が得られ、走行中のノイズも少なく、ストレスのないドライビングが可能です。四輪駆動システム(SH-AWD)も安定性に貢献しており、速度を出しても車体がぶれにくく、安心感のある走行を提供してくれます。
レジェンドは「ラグジュアリーな外観」と「高性能な中身」を併せ持つ車であり、最高速を競うような使い方をしなくても、その潜在能力の高さを実感できる場面は多いです。見た目の落ち着きとは裏腹に、ドライバーの意図にしっかり応えるスペックが備わっているという点は、レジェンドの大きな魅力のひとつです。
ホンダレジェンドは誰が買うか考察する材料

- レジェンドの評価は実際どう?
- 4代目レジェンドの特徴とは
- 販売台数の推移を振り返る
- デザインがひどいと言われる理由
- 廃止・生産終了の背景とその要因
- 歴代モデルの進化と変遷
- 新型の最新情報はあるのか?
- ホンダレジェンドは誰が買うについて総括
レジェンドの評価は実際どう?
ホンダレジェンドは「隠れた名車」と評されることも多く、その評価は非常に二極化しています。購入経験のあるユーザーや自動車評論家からは、高く評価されているポイントがいくつもある一方で、一般的な市場では過小評価されがちな面も否めません。
まず、走行性能についての評価は非常に高いです。3.5リッターV6エンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、滑らかで力強い加速を可能にし、同時に高い静粛性を実現しています。さらに、ホンダ独自の「SH-AWD」(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)は、コーナリング性能や悪天候時の安定性に優れ、運転が好きな人からは「意外に楽しいクルマ」として評価されています。
安全性能についても、ホンダセンシングをはじめとする運転支援機能が標準装備されており、事故リスクの低減に貢献しています。高級車として必要な快適性と安全性のバランスが取れている点は、多くのユーザーから好印象を持たれています。
一方で、評価が分かれるのは「見た目」と「ブランド力」です。デザインについては「地味すぎる」「印象に残らない」という声がある一方で、「控えめで上品」と評価する声もあり、好みが分かれる傾向があります。また、ホンダというブランド自体が「高級車のイメージではない」と考える人も多く、それがレジェンドの本来の価値を伝えにくくしている側面もあります。
このように、レジェンドはスペックや装備、走行性能の面では高評価を受けながらも、ブランドイメージやデザイン面でユーザーとのミスマッチが生じ、一般的な人気や販売実績には結びつきにくいというジレンマを抱えています。ただし、実際に乗ってみた人からの満足度は高く、口コミでは「乗って初めて良さがわかるクルマ」という声が多く見られます。
4代目レジェンドの特徴とは
4代目ホンダレジェンド(2004年〜2012年)は、それまでのレジェンドとは大きく方向性を変えたモデルであり、ホンダが「世界基準のプレミアムセダン」を目指した意欲作でした。特に注目されたのが、当時としては非常に革新的だった「SH-AWD」システムの搭載です。
この四輪駆動システムは、走行状況に応じて前後左右のトルク配分をリアルタイムで制御し、抜群の走行安定性とコーナリング性能を実現します。当時この技術は非常に珍しく、ホンダが運動性能に本気で取り組んでいた姿勢がうかがえる部分です。
エンジンは3.5リッターのV6を搭載し、280馬力を発生。これは当時の自主規制ギリギリの数値であり、国産車の中でもトップクラスの出力でした。トランスミッションは5速ATを採用し、街乗りから高速までスムーズな加速が得られる設計です。
デザイン面では、先代までの「やや古風で保守的な印象」から脱却し、より重厚でワイドなボディラインに刷新されました。ボンネットの低さとワイドなフェンダーにより、スポーティで力強い印象を与えるスタイリングとなり、「高級スポーツセダン」としての要素が強調されました。
内装についても、本革シートや高品位なウッドパネル、ナビゲーションシステムなど、当時のフル装備といえる内容が標準またはオプションで用意されていました。静粛性も非常に高く、高速走行中でも会話が自然にできるほどの遮音性能を備えています。
一方で、このモデルは非常に高価だったこともあり、販売面ではやや苦戦しました。加えて、当時のホンダはアキュラブランドを日本で展開しておらず、高価格帯でのブランド説得力に欠けたことも、市場での成功を妨げた要因と言われています。
販売台数の推移を振り返る
ホンダレジェンドの販売台数を振り返ると、その推移にははっきりとした浮き沈みがあります。特に日本市場においては、登場から現在まで一貫して「台数が少ないモデル」として位置づけられてきました。これは決して性能の低さや品質の問題ではなく、主に市場ニーズとのズレやブランドイメージによるものです。
初代レジェンドが登場した1985年当時は、まだ高級セダン市場が成長期にあり、ホンダとしてもプレミアムカー市場への挑戦という意欲が見られました。しかし販売台数はトヨタ・クラウンや日産・セドリックといった既存のライバルに及ばず、初期からやや苦戦気味でした。
2代目以降も改良を重ね、技術的進化が図られましたが、販売台数の増加には結びつかず、年間1,000台を下回る年も多く存在しました。特に1990年代後半から2000年代にかけては、輸入車ブランドが高級市場で台頭しはじめ、レジェンドはより一層「目立たない存在」となっていきました。
4代目の登場時には新技術の投入などで話題を集めたものの、価格の高さやホンダに対する高級イメージの不足から、年間販売台数は数百台程度にとどまりました。さらに、5代目となる現行モデル(2015年以降)では、ハイブリッド化や先進安全技術の標準装備といった強みがありながらも、販売は限定的なものにとどまっています。特に日本国内では、月間販売数が二桁に満たないことも珍しくありません。
こうした販売実績は、マーケティング戦略やブランド構築の難しさを如実に示しています。ホンダレジェンドは性能や品質において高い評価を受けながらも、それが市場で十分に伝わらず、「知る人ぞ知る高級車」としての立場にとどまっているのが現状です。
デザインがひどいと言われる理由
ホンダレジェンドのデザインに対して「ひどい」との声が上がる背景には、いくつかの視覚的・心理的な要素が影響しています。車そのもののクオリティが低いという意味ではなく、あくまで「期待」と「見た目」のギャップに対する反応であることが多いです。
まず、プレミアムセダンとしての存在感が視覚的に弱いという指摘があります。特にフロントフェイスや全体のフォルムが他のホンダ車(たとえばアコードやインスパイア)と大きく差別化されていないことが、特別感の欠如につながっているという見方があります。レジェンドはフラッグシップモデルでありながら、一般的なユーザーからすると「どこかで見たような普通のホンダ車」に見えてしまうことが多く、見た目から感じられるプレミアム感に欠けると言われるのです。
また、歴代モデルの中には曲線と直線のバランスが中途半端で、洗練されていないと感じられるデザインも存在します。特に中期のモデルでは、フロントグリルやリアのデザインがやや保守的すぎて、インパクトに欠けるという声が目立ちました。ドイツ車のような明確なブランドアイデンティティがあるわけでもなく、ぱっと見てレジェンドだと分かる特徴が少ないというのも、デザイン面で「物足りない」「ひどい」と言われる一因です。
加えて、外観のデザインは見る人の価値観に強く依存するため、他の高級車ブランドに慣れている人から見ると「チープに映る」こともあります。特に若い世代やカーデザインに敏感な層からは、動きのないシルエットやコンサバな印象に対して、ネガティブな感想を持たれることがあります。
一方で、レジェンドのデザインを「控えめで品がある」「過度に目立たないのがいい」と評価する声もあるため、すべての人にとってネガティブなわけではありません。ただ、見た目の印象が購買意欲に直結しやすい高級車市場において、デザイン面の印象の弱さが販売面で足を引っ張ったことは否定できないでしょう。
廃止・生産終了の背景とその要因
ホンダレジェンドが廃止、あるいは生産終了に至った背景には、複数の構造的な要因が重なっています。単純な「不人気」が原因というよりも、自動車業界全体の変化と、ホンダというブランドの戦略の見直しが密接に関係しています。
まず、大きな潮流として挙げられるのが「セダン離れ」です。日本国内では、SUVやミニバンが圧倒的な人気を誇るようになっており、従来のセダンは需要が急速に減少しています。ホンダレジェンドのような大型セダンは都市部での扱いが難しく、特に若い世代にはあまり選ばれない傾向にあります。実用性や燃費を重視する消費者にとって、大排気量のセダンは選択肢から外れやすくなっているのです。
次に、販売台数の低迷も大きな要因です。レジェンドはその技術力や装備内容の割には販売数が極めて少なく、コストとリターンが見合わなくなっていました。特に5代目モデルでは、年間数百台という低水準にとどまり、生産を継続すること自体が採算に合わなくなっていたと言われています。
さらに、ホンダが今後の主力を電動化とSUV路線にシフトしている点も見逃せません。世界的なEV・ハイブリッド市場の拡大に対応するため、資源や開発力を集中させる必要があり、販売が振るわない大型セダンの継続は優先順位が低くなってしまいました。アキュラブランドとしてのラインナップも見直され、日本市場でのレジェンドは自然とフェードアウトする形となったのです。
また、レジェンドはもともと北米市場を主軸に開発されており、日本市場向けに調整されたとはいえ、そのコンセプトやサイズ感が国内ユーザーとマッチしていなかった部分もあります。車自体の出来が悪かったわけではなく、マーケティングや販売体制が上手く噛み合わなかったという事情も、結果的に廃止という判断に至った背景にあると考えられます。
このように、ホンダレジェンドの生産終了は単なる「人気の低迷」ではなく、市場ニーズの変化、ブランド戦略の転換、企業としての合理的な判断が交錯した結果だと言えるでしょう。
歴代モデルの進化と変遷
ホンダレジェンドは、1985年に初代モデルが登場して以降、日本国内では数少ない本格的な高級セダンとして長く位置づけられてきました。歴代モデルはそれぞれの時代背景や技術進化に応じて変化を遂げており、その進化の流れはホンダの挑戦の歴史でもあります。
初代レジェンド(1985年〜1990年)は、ホンダが初めて「高級車」というカテゴリーに挑んだ記念碑的なモデルです。当時はFF(前輪駆動)ベースで、V6エンジンを搭載。国内外の高級セダンに対抗すべく、静粛性や快適性に重きを置いた設計でした。この時期からすでに「上質さ」を追求する思想が根底にありました。
2代目(1990年〜1996年)は、全体的にボディサイズが拡大し、より重厚感のあるスタイリングに変更されました。このモデルでは安全性能や乗り心地の改善が図られ、サスペンションやブレーキシステムも大幅に強化されています。室内空間も広く、快適性は大きく向上しました。
3代目(1996年〜2004年)は、よりスタイリッシュで現代的なデザインに刷新され、エンジン性能も進化。3.5リッターV6ユニットによるスムーズな走行性能が評価され、欧米市場ではアキュラRLとして販売されていました。この時代のレジェンドは、高級感と先進性を両立させたモデルとされています。
4代目(2004年〜2012年)は、技術的な飛躍が大きく、「SH-AWD」というホンダ独自の四輪駆動システムが話題を呼びました。スポーツ性能とラグジュアリーを融合させる方向性が明確で、走りを重視するドライバーからも注目されました。また、ボディ剛性の高さや静粛性にも定評がありました。
5代目(2014年〜2022年頃)は、ハイブリッド技術が大きなトピックとなります。3モーターハイブリッドを採用し、環境性能とパフォーマンスを両立させるという野心的な設計でした。安全装備も飛躍的に進化し、ホンダセンシングなどの先進機能が標準装備化されています。国内での販売台数は限られていましたが、技術的には極めて完成度の高い車種でした。
項目 | 詳細 |
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初代レジェンド(1985年〜1990年) | ホンダ初の高級FFセダン。V6エンジンを搭載し、快適性と静粛性を重視したモデル |
2代目レジェンド(1990年〜1996年) | ボディ拡大とともに高級感を向上。安全装備や快適性が強化され、内外装の質感も向上 |
3代目レジェンド(1996年〜2004年) | 3.5L V6エンジンを搭載し、スタイリッシュなデザインへ刷新。海外ではアキュラRLとして展開 |
4代目レジェンド(2004年〜2012年) | 革新的なSH-AWDを搭載し、走行性能を大幅に向上。重厚なデザインと高剛性ボディが特徴 |
5代目レジェンド(2014年〜2022年) | 3モーターハイブリッド搭載で環境性能と走行性能を両立。先進安全装備「ホンダセンシング」標準装備 |
この表はホンダレジェンドの進化の流れを視覚的に把握するのに適しています。
こうして歴代レジェンドを振り返ると、どのモデルもその時代の最先端技術を投入し、高級セダンとしての完成度を高めてきたことがわかります。単なるスペック競争ではなく、「快適に、安全に、気持ちよく走る」ことを追求してきた点に、ホンダの哲学が色濃く反映されています。
新型の最新情報はあるのか?
ホンダレジェンドについて「新型が出るのではないか」との期待は今なお一部のファンの間で語られていますが、現時点(2025年時点)において正式な発表や計画は公開されていません。2022年頃に現行モデルの販売が終了し、ホンダの公式ラインナップからもレジェンドの名前は消えています。
これまでホンダは、フラッグシップセダンとしてレジェンドに高い技術と開発リソースを注いできましたが、自動車市場の流れは大きく変わっています。世界的にSUVやクロスオーバー車が主流になっている中、大型セダンへの需要は大幅に縮小傾向にあり、ホンダ自身もEVや次世代モビリティへのシフトを加速させています。そのため、現時点で新型レジェンドの開発が進んでいるという具体的な情報は確認されていません。
また、技術的にはすでにアキュラブランドで北米向けに高級EVの構想が進んでおり、ホンダがフラッグシップ的なポジションを担う車種を今後EVで展開する可能性はあります。しかし、それが「レジェンド」という車名で復活するかどうかは不明です。むしろ新たなネーミングやコンセプトカーとして、次世代に対応した新ブランドが立ち上げられる可能性の方が高いと見る向きもあります。
ただし、日本国内では一定数のレジェンドファンや上質なセダンを求める声も存在します。ホンダがこれらの声に応える形で、将来的に何らかの形で新型レジェンドを復活させるシナリオがまったくないわけではありません。たとえば、「アキュラRLX」の後継として北米で発表された車両を、日本仕様に調整して限定販売するという動きも考えられます。
現在のところ、「レジェンド」の名を冠した新型車に関する明確な情報はありませんが、ホンダが今後どのような形で高級車市場に再チャレンジしてくるかは、今後の技術動向や市場ニーズによって左右されるでしょう。ファンにとっては、技術の進化とともに“再登場”を期待したいモデルです。
ホンダレジェンドは誰が買うについて総括
この記事のポイントをまとめます。
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高価格帯に対してホンダのブランド力が高級車市場で弱い
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レクサスや欧州プレミアム車に顧客が流れやすい
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セダン自体の人気が低下し、SUV志向が強まっている
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車体が大きく取り回しが悪いため都市部では不便
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デザインに高級感や個性が感じにくいとの声がある
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中古市場では価格の割に性能が高くコスパが良い
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SH-AWDやハイブリッドなど走行性能は非常に優秀
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装備や内装の質は高く、快適性にも定評がある
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税金や燃費、整備費用など維持コストが高め
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日本市場での販売戦略やマーケティングが弱かった
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走りや安全性能を重視する層には高く評価されている
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歴代モデルごとに技術革新が進んでおり完成度は高い
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販売台数は常に少なく、市場で目立たない存在だった
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最新モデルの新型情報は現時点で発表されていない
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新型EVやアキュラ後継車での復活の可能性は残っている